MAPシステム
MAPシステムは16チャネルから128チャネルまでのPCA解析によるオンラインマルチチャネルスパイクソーティングを可能にするシステムです。
システムは小動物に埋め込まれた電極に直接接続されるヘッドセット・プリアンプ・MAPボックスハードウェア・データ収集解析用ソフトウェアパッケージから構成されます。
実験においてマルチスパイクデータをMAPボックスに内蔵されたDSPチップでPCA解析によりソーティングし、シングルスパイクとして測定することが可能になります。
また、オートソーティング機能によりソーティングパラメータをソフトウェアが自動的に設定し、測定することも可能です。
構成
MAPボックス
Multichannel Acquisition Processor (MAP)は、プログラム可能なGain、フィルタを備えた神経生理研究分野におけるマルチチャネル・リアルタイム・スパイク・ソートを可能にします。MAPはモジュールユニットを装備したEIA準拠のラックマウントタイプの装置でサイズは19x19x13インチです。ユニークなハードウェア・アーキテクチャで 16から128チャネルに対応する 強力で信頼できるシステムです。
プリアンプ
プリアンプはヘッドセットからの信号を増幅、Low/HighカットフィルタリングしてMAPのSIGボードへ16チャネルに付1本のリボンケーブルを介して送ります。また2本の丸ケーブルでMAPから電源とシリアルラインで制御信号を受け取ります。
プリアンプには16チャネル構成のスパイク信号用基板もしくはフィールドポテンシャル用基板を4枚装備することができますので、最高64チャネルのスパイク信号を増幅することが可能です。また32チャネルのスパイク信号とフィールドポテンシャルを同時に測定することも可能です。
ヘッドセット
スパイク、フィールドポテンシャルを増幅するための初段のアンプで、8チャネル構成のミニチュア基板とコネクタが一体になっています。ハイインピーダンスのマイクロエレクトロードと接続し増幅とローインピーダンに変換をおこないプリアンプに接続します。
オシロスコープ
入力されたスパイク信号とソートされたスパイク信号およびソート同期TTL信号をモニターするために使います。PlexonではHameg507をお奨めします。