
Iconeus


Iconeusは、機能的超音波(functional ultrasound)の発明者によって設立されたパリを拠点とする企業であり、脳の血流と微小血管構造を高解像度でイメージングするための使いやすいシステムを開発しています。 同社の製品「Iconeus One」は、マウスやラットなどの小動物の脳活動を迅速かつ容易にイメージングできるだけでなく、臨床研究への応用も進められています。この技術は、神経科学、薬剤開発、神経変性疾患や脳卒中の研究など、多岐にわたる分野で活用されています。Iconeusは、神経科学者が脳機能や疾患に関する新たな知見を得るための支援を続けています。



Iconeus 製品カタログ
超音波を利用した動物用の脳機能イメージング装置です。functional MRIよりも高い時間解像度(0.4s)と空間解像度(100μm)で脳血液量(CBV)による脳機能のイメージングが可能です。造影剤のような薬剤を使用することなく非侵襲で計測を行うことができます。最大の特徴として、専用の超音波プローブによりマウスやラットの自由行動下での脳機能を記録することができます。また、高い時間解像度により安静時fMRI(Resting state fMRI)のような脳のネットワークを調べることも可能です。さらに、脳血管の画像を取得することもできます。近年、この技術を使用した多数の研究成果が発表されています。脳の基礎研究をはじめ、薬理学や創薬研究、脳梗塞等の血管系の研究分野でも大きく期待されている装置です。
特徴
- リアルタイムでの脳機能イメージングが可能
- fMRIと比較して高い時間解像度(0.4s)、空間解像度(100μm)を実現
- 脳血液量による脳機能イメージングが可能
- 脳血管イメージングが可能
- 安静時fMRIより高い時間解像度での脳内ネットワークイメージングが可能
- 独自開発の超音波プローブにより覚醒下、自由行動下でのイメージングが可能
研究成果の一例
Functional ultrasound imaging of deep visual cortex in awake non-human primates
Transfer functions linking neural calcium to single voxel functional ultrasound signal
4D functional ultrasound imaging of whole-brain activity in rodents